航空機に用いられている複合材料に関する次の(1)~(5)の記述について、正しいものには○印を、間違っているものには×印を記入しなさい。
(1)複合材料の樹脂には熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂がある。代表的な熱硬化性樹脂には、エポキシ、ビスマレイミド、ポリイミドがあり、主に航空機の構造に使用されているのはポリイミド系樹脂である。
(2)複合材料部品は、一般的に、繊維に半硬化状態の樹脂を含浸させたプリプレグを用いる。プリプレグは、約 10℃で冷蔵保管し、保管期限内に使用する。
(3)炭素繊維複合材料とアルミニウム合金が接触する部位には電食が発生する。一般的に電食を防ぐ処置として、これらの間に炭素繊維複合材料と電位の近いチタン合金製のシートを挟む対策を行っている。
(4)航空機の構造部品には、ハニカムコアなどの芯材の上に複合材料の表面板を積層したサンドイッチ構造があり、昇降舵や方向舵の外板パネルやレドームに使用されている。
(5)炭素繊維複合材料の比重(ρ)は、炭素繊維の比重(ρf)、樹脂の比重(ρr)及び繊維体積含有率(Vf)を用いて、ρ=ρf×Vf + ρr×(1-Vf)から算出できる。航空機構造用の炭素繊維複合材料の比重は約 2.7 である。